立命館宇治中学のICコースA方式国際一般の受験には、海外就学期間と学校成績と英語資格が必要です。
● 立命館宇治中学のICコースA方式(国際一般)の受験資格には、1年半以上の海外就学期間だけでなく、学校の成績と英語資格も必要です。
海外駐在員専門コンサルタントの齊藤です。
立教池袋中学の、2023年度帰国生児童入試の合格発表が12月5日(月)にありました。
スカイプレッスン受講生、立教池袋中学に3名合格です!
担当は、北海道大学医学部の米谷先生です。
米谷先生は様々な科目に対応できますが、特に国語と小論文指導が上手です。
また、社会人経験があるので様々な角度からアドバイスをすることができ、お姉さん先生としてとても好かれているんですよ。
さて今回は、立命館宇治中学の国際(帰国生徒・外国籍生徒)入学試験についてお伝えします。
立命館宇治中学は5種類の国際入試(帰国子女枠入試)を行っています。
まず、入試方式です。
・ICコース A方式(国際一般)
・ICコース B方式(国際一般)
・IPコース IP方式(国際自己推薦)
・IPコース IP方式(国際一般)
海外就学期間や学校の成績や英語資格などによって、出願できる入試方式が変わってきます。
ご存知でしたか?
そこで、立命館宇治中学ICコースの帰国子女枠入試出願資格についてお伝えします。
2022年9月10日に行われた第6回シンガライフ学校説明会での入試担当の先生からの説明を基に解説します。
まず、海外就学期間が1年以上ある場合についてです。
・海外就学期間は合算可能であること
・帰国後の期間は問わないこと
・国内のインターナショナルスクール在学も同様に扱われること
上記4つの条件を用いて海外就学期間が1年以上になれば、ICコースB方式(国際一般)を受験できます。
・一般入試よりも易しい国算の試験を受験できること
・理社を免除してもらえること
・学校の成績は参考程度にしてもらえること
・過去3年間で現地校・インター校在籍の経歴があれば、最大で45点の加点を受けらえること
ICコースB方式(国際一般)は、学科試験型の帰国子女枠入試です。
学科試験型は当日の試験結果で合否が決まるのですが、海外就学期間が1年以上あるだけで恩恵が受けられます。
一般入試と比べると、かなり有利ですよね!
立命館宇治中学の、2022年度一般入試の合格最低点を確認してみましょう。
・A日程1月15日(一般・内申型)試験科目: 国算理社(各100点満点)
・A日程1月15日(一般・内申型)合格最低点: 248点/400点満点(62%)
・B日程1月17日(一般)試験科目: 国算(各120点満点)理または社(80点満点)
・B日程1月17日(一般)合格最低点: 216点/320点満点(67.5%)
ICコースB方式(国際一般)は一般入試の2か月前に実施されますので、一般入試よりも易しい国語と算数の問題が出題されます。
また、一般入試よりも合格最低点が低くなるはずですし、過去3年間で現地校・インター校在籍の経歴があれば加点措置もあります。
ですから、海外就学期間が1年以上あるけれど、学校の成績や英語力が十分ではない場合は、しっかりと国算の勉強をして、ICコースB方式(国際一般)で受験すると良いですよね。
次に、海外就学期間が1年半以上の場合についてです。
・日本の義務教育期間(小1~小6)に重なる範囲であること
・海外就学期間は合算可能であること
・海外現地校・インター校の就学見込み期間も含まれること
・国内のインターナショナルスクール在学も同様に扱われること
上記5つの条件を用いて、海外現地校・インター校に1年半以上通っていれば、ICコースA方式(国際一般)の海外就学期間はクリアできたことになります。
海外就学期間は、帰国子女枠入試受験日までに1年半以上になればオッケーです。
そして、ICコースA方式(国際一般)の受験資格についてです。
※海外就学期間は長い方が有利
2、海外現地校・インター校の成績がそれなりに良いこと、在学期間が短い場合はその間の成績向上が見られること
3、英検2級、または英検2級に準ずる資格を持っていること
ICコースA方式(国際一般)の受験資格を得るためには、「1、海外就学期間」と同時に、「2」と「3」もクリアする必要があります。
具体的に説明します。
ICコースA方式(国際一般)は、自己PR型の帰国子女枠入試となります。
ICコースA方式(国際一般)では、試験当日の小論文と面接試験が最も重要です。
小論文と面接試験を通して、受験生が海外生活で培った考え方を確認します。
海外の現地校やインター校での就学期間が長い受験生ほど、新たな考え方や視野を表現しやすいでしょう。
そして、学校の成績と英語資格でも一定以上の結果が必要になります。
学校の成績と英語資格は、活動実績のひとつとなるからです。
そこで、ICコースA方式(国際一般)の受験に必要な学校の成績と英語資格の目安を考えてみましょう。
IPコースIP方式(国際自己推薦)の推薦基準とICコースS方式(国際自己推薦)から、ICコースA方式(国際一般)の受験に必要な学校の成績と英語資格を推測することができます。
1、英語力の証明がある
※英検準1級/TOEFL iBT76/TOEFL-junior793/TOEIC740/IELTS6.0/CANBRIDGE「FCE」以上など
かつ、
2、小学校4、5、6の成績が優良である
※たとえば、ABCF方式で「A」判定が半分以上(Fは合格基準ではないので、Cが最低位評価)
1、模擬試験の結果で実力を証明する
※五ツ木、駸々堂、四谷大塚合不合判定テスト、日能研全国公開模試など、大手塾の模試
かつ、
2、小学校4、5、6の成績が良好である(最低位の評価がないこと)
※IPコースIP方式(国際自己推薦)の推薦基準から鑑みると、ABCF方式で「A」判定が半分以上である必要はないが、「A」判定と「B」判定だけの成績であると予想できる(Fは合格基準ではないので、Cが最低位評価)
上記の推薦基準から、ICコースA方式(国際一般)の受験に必要な学校の成績と英語資格は以下となると、私は思います。
1、小学校4、5、6の成績が一定以上である
※ABCF方式で「B」判定以上の成績(Fは合格基準ではないので、Cが最低位評価)
かつ、
2、英検2級以上/英検2級に準ずる英語資格を取得している
小学校6年生で英検準2級や2級を取得している日本人学校生は少なくありません。
IPコースIP方式(国際自己推薦)の推薦基準となる英検準1級は求められませんが、英検2級は取得していないと、現地校生・インター生はICコースA方式(国際一般)での受験が難しいのではないでしょうか。
最後に、ICコースA方式(国際一般)の受験資格をもう一度まとめます。
※海外就学期間は長い方が有利
2、海外現地校・インター校の成績がそれなりに良いこと、在学期間が短い場合はその間の成績向上が見られること
3、英検2級、または英検2級に準ずる資格を持っていること
立命館宇治中学を受験する海外現地校生・インター校生のみなさんは、「1」~「3」が揃うように計画的に準備をしてくださいね。
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