現地校・インター校出身の帰国生が、大阪府立高校一般入試を受験する際の調査書の扱いについてお伝えします。

● 現地校・インター校出身の帰国生が、大阪府立高校一般入試を受験する際の調査書の扱いについてお伝えします。

海外駐在員専門コンサルタントの齊藤です。

海城学園中学の、2020年度帰国子女枠入試が、1月7日(火)に行われます。

海城中学の帰国枠入試は、2019年度からA・B方式に変更されました。

・出願期間: 12月1日(日)~15日(日)

・A方式: 国語(50分 120点満点)、算数(60分 120点満点)、個人面接試験(日本語 10分程度 24点満点)

・B方式: 国語(50分 60点満点)、算数(60分 120点満点)、英語(40分 60点満点)、個人面接試験(日本語 10分程度 24点満点)

※面接試験では、「生活していた国や地域と日本との違い」について日本語による2分程度のスピーチも行う

海城中学の、2019年度帰国枠入試の合格最低点です。

・A方式: 163点/264点(61.7%)
・B方式: 162点/264点(61.4%)

どちらも合格最低点は62%程度です。

2分スピーチはその場で考えるのではなく、準備してきた内容を発表することになります。

ですからバッチリ面接対策をすれば、満点の24点を獲得することが可能です。

面接試験で点数を稼いでおきたいですよね。

海城の、2019年度帰国枠入試の応募状況です。

・2019年度A方式受験者数130名: 合格者数46名(2.8倍)
・2019年度B方式受験者数63名: 合格者数21名(3.0倍)

合格はカンタンではありません。

海城中学を受験するみなさん、バッチリ対策を行ってくださいね。^^

さて今回は、現地校・インター校出身の帰国生が、大阪府立高校一般入試を受験する際の調査書の扱いについて、お伝えします。

大阪府公立高校の一般入試についてです。

・中1~中3の日本の中学校の成績(内申点)
・中1~中3の日本人学校の成績(内申点)

上記のいずれかが必要となります。

帰国枠入試を実施する高校、たとえば、千里高校、住吉高校、和泉高校などの帰国枠入試では、中学校の成績(内申点)が合否に関係しません。

しかし、現地校生・インター生が一般入試で受験する場合、学校の成績がオール1扱いとなります。

帰国枠入試実施校以外の公立高校を受験したい場合、困りますよね?

実は、現地校生やインター生に救済措置があります。

・日本の中学校に通う生徒・日本人学校生の一般入試の合否判定

1、総合点(内申点+学力検査)順に、合格人数の90%までが決定する

※中1~中3の内申点は、5点満点×9科目×10の450点満点

※学力検査は、1科目90点満点×5科目の、450点満点

※内申点は5点満点×9科目の45点満点であるが、入試時の総合点に使われる内申点は、中1:中2:中3がそれぞれ、9点満点:9点満点:27点満点に換算され、3年間の合算(9+9+27=45点満点)となる

2、90%~110%のボーダーゾーンの順位の者は、各高校のアドミッションポリシーに合致する生徒を、優先的に合格させることができる

3、ボーダーゾーンの生徒からアドミッションポリシーに合致する生徒を除いた後は、総合点の高い順に募集人数を満たすよう合格者を決める

 

・現地校生・インター生の一般入試の合否判定

1、現地校・インター校での成績は無記載扱いとなり、総合点(内申点+当日の試験成績)を計算する際、無記載の評定は1で計算する

※途中から、または途中まで、日本の中学校、または日本人学校に在籍している場合は、その期間の内申点が使用される

2、一般の受験生と同様、総合点で合格人数の90%以内に入れば合格が決定

※ただし、中学校の間ずっと現地校・インターに在籍していた場合、内申点はオール1扱いとなるため、90%以内に入るのはかなり難しい

3、「2」で合格とならなかった場合、学力検査の点数がボーダーゾーン(90%~110%)に入っているどの一般入試受験生の点数よりも高ければ、合格となる

北野高校、天王寺高校、三国丘高校などのトップ高校の一般入試を受験する中学生は、内申点がほぼ満点(オール5)と予測できます。

そうすると、総合点(内申点+学力検査)の順位は、5教科の学力検査の合計点数の順位とほぼ一致すると考えられます。

よって、90%以降のボーダーゾーンに入ってしまっている受験生の学力検査の合計点数は、あまり高くないと考えられます。

ですから、現地校生・インター生は総合点では上位90%以内に入ることは難しくても。

学力検査の合計点数でボーダーゾーンの一般入試受験生より高ければ、合格できることになります。

この措置は、内申点が不当に低くつけられてしまう現地校生・インター生が、学力検査が良ければ合格できるよう考えられたそうです。

以下が、調査書が無記載(オール1)となってしまう帰国生の合否判定について示す書類です。

現地校生・インター生の一般入試の合否判定 ボーダーゾーン

大阪府に帰国する現地校生・インター生が、公立高校を希望する場合。

最初から上位高校の一般入試をあきらめて、帰国子女枠入試を行う公立高校だけを考えるかもしれません。

しかし、学力検査で高得点を狙えるのであれば、一般入試での受験も可能です。

また、英検準1級を持っていれば英語を満点換算してもらえるので、合格の可能性が高まります。

現地校生・インター生のみなさん、大阪府立高校の受験対策を頑張ってくださいね。^^

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今回は、高槻中学の英語選択型入試についてお伝えします。

10月18日(金)の24:00までに、こちらを登録しておいてくださいね。^^

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