立教池袋高校の2023年度一般入試の日本語作文のお手本を、アブダビの帰国生に向けて書きます。

● 立教池袋高校の2023年度一般入試の日本語作文のお手本を、アブダビの帰国生に向けて書きます。

海外駐在員専門コンサルタントの齊藤です。

高輪中学の、2024年度帰国子女枠入試が1月12日(金)に行われます。

・Web出願期間: 2023年12月10日(日)~2022年1月10日(水)
・試験科目: 2科目型(国算 各50分 各100点満点)、3科目型(国算英 各50分 各100点満点)

高輪中学の帰国枠入試を受験するみなさん、勉強をがんばってくださいね。^^

さて今回は、立教池袋高校の一般入試について、お伝えします。

立教池袋高校では、自己PR型の一般入試を行います。

立教池袋高校一般入試試験科目

・活動内容証明資料

・日本語作文(30分)

・日本語面接試験(10分): 活動内容証明資料に基づいて質問される

自己PR型の帰国子女枠入試と試験科目が似ていますよね!

ですから、海外で様々な活動実績を積んできている帰国生にとって、有利な入試となります。

立教池袋高校の2023年度一般入試の試験内容をこちらで説明していますので、参考にしてみてくださいね。

ところで、自己PR型の入試では、学科試験以外で合否判定を行うことをご存知でしょうか。

帰国子女枠入試と一般入試の試験形態

・自己PR型: これまでの活動実績(学校の成績、語学資格、考え方など)で合否が決まる

・学科試験型: 当日の試験結果で合否が決まる

・ミックス型: これまでの活動実績+当日の試験結果で合否が決まる

立教池袋高校の一般入試は自己PR型に該当します。

ですから、活動内容証明資料と作文で、バッチリな自己PRをする必要がありますよね。

そこで、立教池袋高校の一般入試の作文の書き方を帰国生に向けてお伝えします。

立教池袋高校の2023年度一般入試の作文テーマです。

日本語作文(30分)

1、志望理由

2、中学校生活でがんばったこと

3、将来の夢とその夢に向かって高校でがんばりたいこと

上記3つについて書きなさい

まず、書き方についてです。

「1」~「3」の項目を上手く繋げられるように、エッセイの型に当てはめます。

立教池袋高校の2023年度一般入試の型

1、イントロダクション: 自己紹介と立教池袋を志望している旨を書く

2、ボディ1: 「2、中学校生活でがんばったこと(活動実績)」を書く

3、ボディ2: 「2、活動実績」を生かして、「3、将来の夢とその夢に向かって高校でがんばりたいこと」を書く

4、ボディ3: 「1、志望理由」(「3、将来の夢とその夢に向かって高校でがんばりたいこと」を実現するために、なぜ立教池袋を志望するのか)を具体的に書く

5、コンクルージョン: 再度、立教池袋を志望している旨を書く

上記の順番で書くと自然な流れになりますよ。

ところで、立教池袋高校の作文テーマは、面接試験で聞かれる質問のようなテーマが複数出題されていますよね。

1、志望理由
2、中学校生活でがんばったこと
3、将来の夢とその夢に向かって高校でがんばりたいこと

ですから、「1」~「3」それぞれの回答を事前作成しておけば面接試験で使えますし、また、作文を書くときはこれらの回答を組み合わせれば良いですよね。

次に、立教池袋高校の2023年度一般入試の日本語作文のお手本についてです。

アブダビ出身の帰国生に向けて、上記の型に沿ってお手本を書きますね。^^

1、イントロダクション: 自己紹介と立教池袋を志望している旨を書く

小学5年から中学3年までの5年間をアブダビで過ごし、日本人学校で学びました。

アラブ首長国連邦での生活を振り返って、この生活で得られたことを考えたところ、立教池袋高校で学ぶことで私が将来進みたい方向に繋げられると確信しました。

そのことを具体的にお伝えします。

2、ボディ1: 「2、中学校生活でがんばったこと(活動実績)」を書く

まず、私のアブダビでの活動実績についてです。アブダビではクラブに所属してサッカーに取り組みました。

アブダビのサッカー人口は少なく、設備も十分ではないため、練習に苦労しました。

しかし、ドバイに遠征する機会が多かったので、アブダビに住めて良かったです。

その理由は2つあります。

ひとつ目は、アブダビとドバイの違いに気付けたからです。

アブダビとドバイは車で2時間の距離ですが、様子はかなり違います。アブダビはアラビア語が飛び交い、歴史的な建築物がたくさんあります。

一方で、ドバイは観光地化されているので、英語を使う機会が多く、テーマパークにあるような建物が立ち並びます。ドバイとアブダビの交流試合は常にドバイで行われたので、アブダビに住んだからこそ、両地域の違いを知ることができました。

ふたつ目は、サッカーのことがもっと好きになったからです。

練習環境が良くないところで練習をすることで、自分はサッカーが大好きなことに気付けました。

だから、日本に戻ったら、サッカーをやり直したいです。

そして、学生生活でずっと続けられる附属校のクラブに入りたいです。469字

3、ボディ2: 「2、活動実績」を生かして、「3、将来の夢とその夢に向かって高校でがんばりたいこと」を書く

次に、私の将来の夢についてです。

将来は、日本や海外の文化や商品を紹介できるような仕事に就きたいと考えています。

その理由は3つあります。隣同士でもアブダビとドバイではまったく違うことに興味を持ったからです。

また、サッカーチームのメンバーと英語でやり取りをしたことで、英語が世界の共通語であること、英語が話せると行動範囲が広がることを実感できたからです。

さらに、サッカーチームには、アブダビの人たちだけでなく、トルコやイギリスの人たちもいて、メンバーそれぞれの考え方が大きく違ったために、メンバーの国民性を理解するように努めて、「なぜ、このような発言をするのだろうか」と毎回考えながらコミュニケーションをすると、腹が立ったり、残念に思ったりすることが少ないと学んだからです。

アブダビでの経験と学びを生かして、父のように商社で働くことや、観光業に携わることに興味があります。

そのためには、英語力を向上させて、英語でのコミュニケーション力を高めて、そして、海外のことをもっと学ぶ必要があると思います。

これらを高校のうちから取り組みたいです。 466字

4、ボディ3: 「1、志望理由」を具体的に書く

最後に、立教池袋高校を志望する理由についてです。

ひとつ目は、貴校の英語環境が私には良いと思うからです。

英検2級までは取得できましたが、英語でできるのは簡単なやり取りだけです。

このような状況なので、英語ネイティブの帰国生が多く通う学校ではなく、英語を底上げしてくれる環境が良いと思いました。

1クラスを半分に分けて、週7回もレッスンを行ってくださる貴校の環境で英語を学びたいです。

ふたつ目は、貴校の国際プログラムを通して、英語でのコミュニケーション力を向上できると思うからです。

座学だけでなく、実際に使わないと英語力が伸びないことをアブダビ生活で痛感しました。

そして、そもそも英語力を向上させる目的は、コミュニケーション力を高めるためであり、そのためには、違う考え方をする人とたくさん接する必要があります。

貴校ではアメリカとイギリスに留学する機会が多いので、英語でのコミュニケーション力の強化を図れると思いました。

アブダビでの生活と英語圏での留学が、異文化理解への入り口となって、貴学の観光学部やGLAPへの進学に繋げたいと考えています。 464字

5、コンクルージョン: 再度、立教池袋を志望している旨を書く

以上が、私の海外での活動実績と将来の夢と志望理由です。

日本や海外の文化や商品を紹介できるような仕事に就きたいので、学校の勉強に加えて、英語力の向上と、英語でのコミュニケーションを強化と、大学受験を気にせずサッカーに取り組むことのできる立教池袋高校で頑張りたいです。

お手本について補足説明します。

自己PR型の帰国子女枠入試において、作文エッセイや面接試験や願書で自己PRをする際に重要なのは、キャラ立ちすることです。

キャラ立ちする方法はいくつかあります。

1、住んでいる国全般について
2、住んでいる国と日本の違いについて
3、住んでいる国と近くの国の違いについて

上記3つを説明できるようにしておくと、キャラ立ちに繋がります。

また、帰国子女枠入試の面接試験を担当される先生方は海外についてかなりご存知のはずですから、「1」~「3」について関心をお持ちだと思います。

・シンガポールとマレーシアの違いについて
・インドとパキスタン、インドとバングラデシュ、インドとスリランカの違いについて
・オランダとベルギーの違いについて

たとえば上記に住んでいる帰国生は、上記の違いをバッチリ説明できるようにしておくと良いですよ。

立教池袋高校を受験するみなさんは、キャラ立ちできるように、活動内容証明資料と日本語作文と面接試験対策を行ってくださいね。

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