攻玉社中学国際学級入試の受験資格などが2024年度入試から変わり、日本人学校生に有利になります。
● 攻玉社中学の国際学級入試の受験資格と募集人員が2024年度入試から変わり、日本人学校生に有利になります。
海外駐在員専門コンサルタントの齊藤です。
立教英国学院の、2023年度帰国子女枠9月編入二次試験が、6月18日(日)に行われます。
・募集学年: 小5~小6の女子、中1~中3の女子、高1の女子、高2の男女
・出願期間: 5月23日(火)~6月6日(火)
・一次試験科目: 書類選考
・二次試験科目: 小学生は国算(各30分 各100点満点)、中学高校生は国数英(各30分 各100点満点)
※面接試験はオンライン形式で実施、一次試験結果通知と共に連絡
立教英国学院高等部では、推薦条件を満たした生徒は立教大学への推薦が認められるようになるそうです。
2025年度の立教大学入学からです。
つまり、立教英国学院はほぼ附属校の扱いになるということですよね!
立教英国学院を受験するみなさんは、頑張ってくださいね。
さて今回は、攻玉社中学の国際学級入試(帰国子女枠入試)についてお伝えします。
攻玉社中学の国際学級入試(帰国子女枠入試)の受験資格と募集人員が、2024年度入試から変わります。
攻玉社中学校のHPを確認してみましょう。
攻玉社中学国際学級入試(帰国子女枠入試) 2024年度入試変更点
2024年度帰国子女枠入試から
1、募集人員: 男子40名
※国算受験と英語受験を合わせて40名に変更
2、受験資格: 2024年1月1日現在で、継続して海外在住1年以上、帰国後3年以内であること。
2023年度帰国子女枠入試まで
1、募集人員: 男子40名(国算受験20名・英語受験20名)
2、受験資格; 継続して海外在住2年以上5年未満の者は、帰国後2年6か月以内であること。継続して海外在住5年以上の者は、帰国後3年以内であること。
この変更によって、攻玉社中学の帰国子女枠入試は日本人学校生に有利となります。
その理由をお伝えしますね。
まず、受験資格の変更について説明します。
・2024年1月1日現在で、継続して海外在住1年以上、帰国後3年以内であること。
ということは、
A、小学3年生の1月1日以降に本帰国した帰国生
かつ
B、継続して海外在住1年以上2年未満しかいられなかった帰国生
「A」と「B」の両方に該当する帰国生には、受験資格があるということですよね。
「A」についてです。
日本人学校生が小学校3年生の1月1日以降の早い時期に本帰国することになってしまった場合、帰国子女枠が使えなくなる受験校もあるので、残念に思われるかもしれません。
でも、攻玉社中学の場合は、帰国子女枠で受験できます。
むしろ、早い時期に帰国できたら、小学4年から始まる中学受験対策クラスにほぼ遅れることなく参加/合流できるということですよね。
一般生とほぼ同じ時期にスタートできて、しかも、理社が免除されて、国算の2教科受験ができます。
しかも、帰国子女枠入試の国算の問題は、一般入試よりも易しいです。
確かに、日本人学校に通っていても、海外生活が長くなると、日本の勉強が遅れているかもしれません。
しかし、攻玉社中学の帰国子女枠入試の受験科目は国算だけなので、通塾回数を少なくできます。
塾のない日を使って、これまでの遅れを取り戻す勉強をしたら良いですよね。
「B」についてです。
海外駐在がおよそ1年間に短縮されて本帰国することになったとしても、帰国子女枠での受験が認められます。
小6の最後まで海外にいて、帰国子女枠での受験を元々考えられていたのであれば、駐在地にある日系の塾やオンライン受験指導サービスなどを使って、受験対策を進められていたと思います。
海外の塾で受験対策を適切に行えていたのであれば、1年の海外駐在期間による遅れはほとんどないはずなので、帰国後は問題なく日本の塾に合流できますよね。
むしろ、1年間の海外在留で、一般入試よりも易しい2教科受験にできるのは、かなり有利と言えます。
同様に、現地校生・インター生にとっても、受験資格緩和はありがたいのですが。
日本人学校生のような有利性はありません。
攻玉社中学の帰国子女枠入試の英語試験の難易度は、英検準1級レベルです。
ですから、現地校生・インター生が小3ぐらいの早い時期に日本に戻ってきた場合は、日本で英語力アップを頑張ることになります。
また、小学3年時に既に英検準1級レベルの英語力があったとしても、受験まで保持し続けるも大変です。
さらに、アメリカの現地校や海外のインター校で1年ぐらい学ぶだけでは、攻玉社中学の帰国子女枠英語力を解答できるレベル、つまり、英検準1級ぐらいの英語力を身に付けるのはなかなか難しいのではないかと思います。
以上の理由から、出願期間の変更は日本人学校生にとって有利になると言えます。
次に、募集人員について説明します。
・男子40名(国算受験20名・英語受験20名)>
なぜ日本人学校生が有利になるのか、その理由は、合格最低点を見ると分かります。
攻玉社中学国際学級入試の過去3年間の応募状況と合格者数を確認してみましょう。
・2023年度国算受験者数66名: 合格者数45名(1.5倍)、合格最低点100/200点(50%)
・2023年度英語受験者数26名: 合格者数20名(1.3倍)、合格最低点40/100点(40%)
・2022年度国算受験者数84名: 合格者数42名(1.5倍)、合格最低点122/200点(61%)
・2022年度英語受験者数52名: 合格者数29名(1.8倍)、合格最低点50/100点(40%)
・2021年度国算受験者数70名: 合格者数35名(1.5倍)、合格最低点127/200点(63.5%)
・2021年度英語受験者数55名: 合格者数32名(1.7倍)、合格最低点51/100点(51%)
国算受験の合格最低点は5~6割なのに対して、英語受験は4~5割となっています。
英語受験の方が、合格最低点がいつも低いのです。
2023年度帰国子女枠入試までは、国算受験と英語受験それぞれで募集定員を20名ずつとしてきました。
この場合、それぞれの合格最低点は変わってきます。
しかし、2024年度からは合わせて40名となりました。
そうすると、合格最低点が高くなる国算受験、つまり日本人学校生の方が多く合格できると、私は思います。
以上の理由から、募集人員からも、日本人学校生が有利になると言えます。
英語受験を選択する現地校生・インター生のみなさん、英語対策をしっかり頑張ってくださいね。
ところで、攻玉社中学の国際学級入試(帰国子女枠入試)は2023年度入試から、英語試験の出題傾向が変わりました。
2023年度国際学級入試からは、リスニング問題がなくなり、語句整序問題などの英文法問題が多く出題すると、入試担当の先生はおっしゃっていました。
実際はどんな試験だったのでしょうか。
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攻玉社中学の2023年度国際学級入試の英語試験を基に、対策方法をお伝えします。
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